1日の覚醒と睡眠のリズム

第四夜 眠るための道具のこと/寝具にもとめられる性能(掛け寝具)

掛け寝具と敷き寝具

寝具を大きく分けると、身体の上に掛けて使う「掛け寝具」と、身体の下に敷いて使う「敷き寝具」の2つがあり、快適な睡眠を得るにはそれぞれに求められる性能があります。

掛け寝具と敷き寝具

掛け寝具に求められる性能

掛け寝具に求められる性能として主なものをあげると、「あたたかさ(保温性)」「さわやかさ(吸放湿性)」「きもちよさ(触感・ドレープ性)」「かるさ(重量)」の4つがあります。

性能

あたたかさ(保温性)
寝具と言われてイメージする機能として最初に出てくるのは「あたたかさ(保温性)」でしょう。
人は眠ると交感神経の活動が少なくなり、副交感神経が優位になります。副交感神経が優位になると体温調節機能などが緩慢になります。特にノンレム睡眠中には体温や代謝も低下するので、起きている時(覚醒時)に心地よい環境でもそのまま眠ってしまうと寝冷えなどに繋がってしまいます。ですから、前にお話しをしたおふとんの中「寝床内環境」を33℃に保つ事が大切なんです。むずかしい事は抜きにしても、あたたかいと気持ち良くって安心しますよね(特に寒い冬は)。睡眠にはこのような感覚も大切な要素になるのであたたかさは、たいせつですね。
さわやかさ(吸放湿性)
快適に眠る為には、湿度も注目したいポイントです。季節によっても変わりますが、人は眠っている間にコップ1杯程度の汗をかきます。この汗が寝具の中に溜まってしまうと、湿っぽく不快な環境になってしまいます。
夏のリゾート地など、気温が高くても湿気が少ないところは気持ちいいですよね。反対に同じ気温でも湿度の高いところでは、じめっとして、不快な汗が、、、、、。
これでは、快適に眠ることはできません。50%RH程度の湿度を保てるように、吸湿性・放湿性が大切な機能になります。
きもちよさ(触感・ドレープ性)
ふわふわ、すべすべ、もこもこ、さらさら。きもちよさを表すことば(擬音)は、たくさんあります。単純に、その人が「きもちいい」と思う触感は、心が落ち着き(リラックス)、睡眠にもいい影響を与えます。
また、「しなやかさ」や、「やわらかさ」などは、触感の良さだけでなく掛け寝具の大切な役割である「身体に沿うように包み込んで(ドレープ性)、保温する事」にも繋がる大切な機能です。
かるさ(重量)
人は眠っている間に、大小あわせて20回程度の寝返りを繰り返しています。寝返りは睡眠の質にも影響する大切なポイント。スムーズに寝返りをするためにも重たい掛け寝具は避けたいですね。
また、おふとんを干したり、押入れにしまったりする時も、重たいよりも軽い方が扱いやすくていいですよね。

季節に合わせて使い分け

眠る環境を考える時に忘れてはいけないのは、私たちが暮らす日本には美しい四季があると言うこと。

春夏秋冬

季節がかわれば外の気温が変わります。お休みになる寝室でも気温・湿度が変わりますので、それぞれの季節に合わせた寝具を使っていただく事が大切になります。
下のグラフは、これまでに話した掛け寝具に必要な機能が、季節ごとに重要となる割合を示したものです。
まあ、あたりまえのことかもしれませんが、冬は「あたたかさ」が重要になりますし、夏は「あたたかさ」よりも「さわやかさ」が大切になります。

掛け寝具に求められる性能

春夏秋冬

掛け寝具に求められる性能は、季節によって変わります。

季節によって変わる寝室の温度や湿度などの変化に合わせて、掛けふとんや肌掛けふとん、毛布やタオルケットなどの掛け寝具を使い分けて睡眠に快適な環境を整えてください。

(つづく)

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