西川リビングってどんな会社? OUTLINE


2005.10 News Release
SPACE FUTON(宇宙ふとん)の開発へ
寝具・寝装品メーカーの西川リビング株式会社(本社・大阪市中央区、代表取締役社長・中村栄太郎)は、京都市立芸術大学池上俊郎研究室(デザイナー:池上俊郎教授)や独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙環境利用センターと共同で、宇宙での長期滞在型居住空間において快適な睡眠を創造するSPACE FUTON(宇宙ふとん)の開発に着手。西川リビングが長年培ってきた眠りに関するノウハウをベースに、快適な睡眠環境を宇宙へと広げます。

事業背景
2005年夏、米国フロリダ州ケネディ宇宙センターにて打ち上げられたスペースシャトル「ディスカバリー号」の活動は、日本人宇宙飛行士 野口聡一さんが搭乗され、船外活動に従事されるなど日本においても大きな話題となりました。宇宙開発事業は、宇宙空間を活かした様々な実験とともに、ロケットで打ち上げられる人工衛星による気象・通信・地球観測など多くの分野で人々の暮らしに役立っています。

現在、建設が進められている国際宇宙ステーション(ISS)は、宇宙空間に長期滞在しながら未知の可能性に挑む研究所として、世界の宇宙飛行士が協力して実験が進められています。すでに宇宙ならではの微小重力や真空環境を活かした研究活動が始められています。
また、宇宙開発事業のみならず、最近では宇宙空間への旅行が発売され、話題となりました。
地球で生きる我々人類にとって、宇宙は未知の世界であるとともに、あらゆる可能性を秘めた空間です。今後、宇宙開発事業においては、有人宇宙飛行の発達や滞在時間の延長に伴い、居住空間の快適性の向上が求められてくると考えられます。

2001~2003年に京都市立芸術大学池上俊郎教授は、JAXA(当時NASDA)と京都市立芸術大学による共同研究「宇宙への芸術的アプローチ」において、国際宇宙ステーションにおける居住空間についてデザイン検討を行いました。特に、宇宙生活で3分の1の時間を過ごす“睡眠”に注目し、“空気に包まれる人=宇宙飛行士”の感覚を“ふとん”をキーワードに探り、航空機による微小重力実験で実際に試作品寝袋を検証しました。このとき、西川リビングは寝袋の試作品の製作に携わりました。そして、2005年よりJAXAオープンラボテーマの「SPACE FUTONユニット」として、池上俊郎教授と西川リビングは、宇宙での長期滞在型居住空間における快適な睡眠環境の創造を目指し、具体的に宇宙ステーションで使用可能な寝装の開発制作を実施しました。


事業目的
現在、長期滞在型宇宙空間における快適性についての研究は少なく、睡眠への関心は低いと言えます。しかし、「睡眠」は快適で健康な生活を送るには必要不可欠な要素です。西川リビングは京都市立芸術大学池上俊郎研究室とJAXAとの共同研究において、長年の経験に基づくノウハウを基に「睡眠」の重要性を高め、長期滞在に適応した「快眠寝具」を確立します。

また、船室を居住空間として捉え、宇宙飛行士が心から寛げるプライベート空間であり快適な睡眠環境である「SPACE FUTON(宇宙ふとん)」を創出することで、宇宙空間の長期滞在への順応性を高め、宇宙飛行士の宇宙活動における生産性や精神的安定性の向上を目指します。

西川リビングは、宇宙ふとんの開発に携わることで、宇宙を軸とした商品開発による画期的な商品で社会に貢献するだけでなく、高度な性能を持つ商品を生み出すことで業界をリードし、新規市場を創出する機会と捉えています。また、宇宙での特殊な環境での「睡眠」の課題を探ることにより、「睡眠」の大切さと多様な領域での可能性展開を改めて地上の人々に伝えることも大きな目標です。


宇宙ふとんのコンセプト
長期滞在型宇宙空間における睡眠環境の快適性向上
西川リビングの社内機関である「睡眠環境科学研究所」を中心に、これまで蓄積された眠りに関する様々なデータと検証をもとに、健康で快適な生活を送るために必要不可欠な睡眠に適した環境を提案します。

宇宙飛行士が心から寛げるプライベート空間の創出
個室感覚のまゆのような形状によって、1人ひとりがリラックスできる空間を創ります。

体型にあわせて個別にオーダーメイドで作成
西川リビングが独自に構築したパーソナル・フィッティングシステムによる体形測定を行い、宇宙飛行士の体形にあわせてオーダーメイドで作成します。

無重力の宇宙空間に適した画期的な形状を模索

人間工学(エルゴノミクス)に基づく設計により、体にフィットさせ、暖かい空気を逃がさない画期的な掛けふとん「エルゴスター」。2002年度グッドデザイン賞金賞を受賞したこのふとんを開発した西川リビングが、そのノウハウを活かし無重力空間でこそ快適性を発揮するふとんを開発します。開発にあたっての研究の実施体制は下記の通りです。

・デザイン統括(構想・技術・形態統合):京都市立芸術大学 池上俊郎 教授
・機能素材提案提供、制作、睡眠評価(機能検証):西川リビング株式会社
・宇宙に関するデータ提供、安全性検証:JAXA 宇宙環境利用センター

宇宙空間で活かされる多角的ニーズの汎用化
・身体への寝具負担感覚の軽減(快適性)
・就寝時における安全性の追及(安全性・防炎性)
・精密機器などへの影響を踏まえた発塵抑制(制電性能・ダスト対策)

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